【ポプテピピック凄かった】鍵っ子管理人が語る今季覇権アニメ「ポプテピピック」

サイトの構築やってるから息抜きで語らせて

 アニメ大好き芸人のハライチの岩井氏(※業の深そうなオタクの面構えをしていて、大変な識者とお見受けする)「ポプテピはアニメじゃない、全然ナンバーワンじゃない」という発言をし物議を醸している中。

 昨日バンドのライブしに山口の岩国まで行ったんですよ。車で4時間。ちょうどポプテピの話になって。「あれはアリか?ナシか?」バンドの相方は結構気難しい人で、どんな返事が返ってくるかと思ったら
 「そりゃもうアリアリでしょう。円盤は売れてないらしいですけど」
 少し安心した。実は自分は「こんなみんな未知のものを見て熱狂して大丈夫か?面白いけど!!」と困惑の色をずっと隠せなかったからだ。ハライチの岩井氏発言に関しては彼が、ひな壇バラエティーの作り手の現場にいるというのもあると思う。受け手にはわからない楽屋裏の空気に過敏なところは出るだろう。何より実際の本職のお笑い作家だ。作り手目線で有り無しを評価するのは何も間違っていない。ただ「自分は作り手なので、あえて外させてもらった」でお茶を濁してほしかったなとは思う。おれもセミプロの末席ながら自作曲を作る人だし、ライブ演出を考えたりする作家でもある。このアニメに関しては、正直「嫉妬」が渦巻いた。「何でこんなアニメを作れる側まで出世できなかったんだ!作り手として!!」ってのは実は俺の心に渦巻いていて、「ああ、俺まだ死んでねえ」と安堵する自分にまた自己嫌悪。「アオイホノオ」の島本和彦みたいな気持ちだ。

4コマ漫画の系譜で言えば、「ポプテピピック」は何処に入るのか?

 そもそも原作の「ポプテピピック」自体、ゆるふわ日常四コマが死ぬほど溢れすぎた時代に久しぶりに現れたド直球系シュール4コマ。相方は吉田戦車「伝染るんです」を挙げた。その会話上では相原コージのコージ苑の方が近い気がする」と言ったが、作者が身を削ってる感がまるでないという点でちょっと違う気はしてきた。そこは吉田戦車に似ている。
 原作はもちろん読んでいるのだが、あのころのシュールの焼き直しが多い印象があった。そもそもおれの頭は榎本俊二「ゴールデンラッキー」でシュールの極北に一度飛ばされたあとだ。世界をリメイクして自分の遭遇体験を考えれば、「こんな4コマの手法初めて見た!」とざわめいたのはいがらしみきおのエログロ期(ぼのぼの以前)が最初で、次に「コージ苑」でそのあとの「伝染るんです」であった。なお「大河4コマ」「不条理4コマ」というこのニューウェーブはだいたい80年代後半~90年代前半。ネットの誕生くらいから「萌え4コマ雑誌」の時代に入る。
 つまり自分の少年時のざわつきは当時の老人オタクにとっては「こういうパターンはいしいひさいちとかがやってる」だったのだろうなあ。だいたいの4コマのシュールパターンは実は長谷川町子(意外だが原作サザエさんは攻めている)といしいひさいち(特に「ドーナツブックス」)、そして植田まさしの初期作が結構食い荒らしていたことを知っているから。
 老人になるとわかってくるんだが、「これ○○でみたやつだ」の知見は回数が若者よりかははるかに多い。なので「感受性の摩耗」はどうしても起こってしまう。ノリ切れないのは老人の弱みでもある。「若作り」にもなってしまう悲しみもある。でも「ポプテピピック」原作の読後感は老害チックに「あーこれ○○のパクリ、はいダメー」なんて無粋にはなれない新しさはあった。マニアックなファミコンソフトの死んだときのモノマネ(「ヴァァーーーー!」)するやつは笑った。あれは見せ方も素晴らしい。
 萌え四コマブームで育った世界が作者世代のこの時代。確かに、不条理4コマブーム的作風は「新しい!」の共感を生むだろうなあと。なお、不条理4コマは「コージ苑」「伝染るんです」以外はおおむね「クソであるのを前提とした4コマ」で編集者のアオリ文などで売っていた印象がある。その時代からクソであるの前提ギャグの極北で今精力的に生き続けられてる存在が「漫☆画太郎」だ。また新聞連載を勝ち取ったほどまで生き残った西原理恵子も実はデビュー作のシュール系4コマ「ちくろ幼稚園」で、「こんなのが出てきたらもう何でもアリ」と酷評されていたとか(※誰によって?)記憶の片隅にある。ちなみにその酷評については「あんなに言われていた西原が、ああも化けるとは」という趣旨の文章中だったことは覚えている。ちなみに「ちくろ幼稚園」はリアルタイムで読んでてめきめき面白くなっていったのを覚えている。

アニメ「ポプテピピック」は何処に入るのか

 やっぱりプロデューサーが言う通り「上坂すみれのヤバイ○○」の続編であり、アニメという枠に入れるにはちょっと難しいかもしれない。というか新ジャンル?
 「声優を使ったバラエティアニメ」
 という新機軸が初めて深夜枠で覇権を取った瞬間を見ているのかもしれない。声優を使った闇鍋バラエティアニメは「gdgd妖精’s」「てさぐれ!部活ものシリーズ」「直球表題ロボットアニメ」など佳作が多いのだが、やはり覇権的な勝負からは一歩引いたところにある作品。今回のこれはちゃんと真向正面から覇権を狙いにいっている。結果論でいえば「謝らずに最後までやり切ったおそ松さん1期1話が12話続いた」ってのが正しいのかもしれない。
 そして、この声優闇鍋感は今のソーシャルゲームの世界だ。
 今日日のソーシャルゲームなんかは、もはやどの声優さんを起用できたかというところで決まる。そしてそのキャスティングを活かした安逸なパロディもいっぱい横行している。
 まあしかし、真向正面で普通にアニメ化をしていたらきっとなにも面白くなかったと思われる。原作に忠実過ぎると評判だったのが「ボブネミミッミ」であった、という時点でどうあがいてもクソである。

 ところで「コージ苑」「伝染るんです」2作とも、ヒットしている最中のアニメ化やメディア展開は「なし」ないし「ファミコン化」などに留まっている。連載中の熱いうちに、アニメになっていないのだ。まあ一部は下品だったし、深夜アニメという枠がほぼなかった時代だしなあ。実はヒット中の青年誌4コマの深夜アニメ化は実は田中圭一「ドクター秩父山」だけじゃなかっただろうか(1988年、ただし東京ローカル)。
 え?ひょっとすればひょっとして、これ平成の「ドクター秩父山」なの!?あれも「ベタギャグ4コマを1ページ大ゴマで劇画調でやる」という新機軸(ただし発明したのは泉昌之「豪快さん」と作者の言及アリ)はあったんだよな…。
 そう言われたら、アニメ化で盛り上がった当時のアニメサブカル系の投稿雑誌やゲーム雑誌記事などでは「おええ」「ん~、やらしい…」「かわいいから許す!!」などのキラーフレーズが蔓延していた。「ドクター秩父山」はマイナー青年誌に連載されており、地方民だったので、投稿がにぎやかだった雑誌のほとんどに蔓延するこれに「この元ネタは何?」とラグがあったのを覚えている。ネット時代でも使われ方は同じだったろう。主人公の秩父山は当時人気絶頂の神谷明が担当した。
 さて、不条理4コマ系アニメが次は来るかもしれない…と思ったら!!萌え版の「ゴールデンラッキー」が生まれるのだろうか…と考えたら「キルミーベイベー」とか、恐ろしく近い4コマだぞ。ソーニャの爽やかかつ無機質な暴力描写は後期ゴールデンラッキーみたいだし。そう!!いまこそ「キルミー2期」ではなかろうか?あぎりの声引継ぎも決まったし。

「これってもはや●●じゃないよね」という先駆者はいつでも生まれる

 筆者は鍵ブームを覚えている世代です。「葉鍵はエロゲじゃないよね」、のフレーズ懐かしい。ところでこの文章量見て思わないか?
 「これってもはや息抜きで書いた文章量じゃないよね」
 …はい、ごめんなさい。とっとと作業戻ります。全然ポプテピアニメ自体の感想書いてない。国民的アニメで永年さんざ大人をからかい続けた矢島晶子に「さてはアンチだなオメー」を宛てた素晴らしさ。金田朋子と小林ゆうコンビは反則過ぎ、アイマス声優コンビの次の週はラブライブ声優コンビ…と思ったら探偵回でミルキィホームズと二重に掛ける器用さ。まさかキャスティングだけでここまでクソアニメは面白くなるのか…さて目標をセンターに入れてスイッチ、作業頑張るぞい。

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